仮面ライダー THE FIRST

見てきたー。とりあえず感想は隠し……って言ってもこれあんまり意味無いんだけどね(笑)　ネタバレ注意ーということで。
ああ、とりあえず、仮面ライダーSPIRITSやら初代仮面ライダーの正当なリメイクを期待してる人や「ショッカーは全滅したぞーばんざーいばんざーい！」な映画を期待してる人は見に行かない方がいいかと。なんだかんだで平成ライダー風で、これからも本郷の戦いは続くーみたいな映画になってるので。

感想は、細かいところで気になる部分はあるけど十分面白かったって感じ。少なくとも「第二のデビルマン」とか抜かしてる奴を屋上に呼び出して拳で語り合いたいくらいには面白かった。
あと「本郷猛と一文字隼人は正義の味方じゃない！　衛宮士郎と武藤カズキの爪の垢を煎じて飲むべきだ！」なーんて言ってる人もいたけど、一文字はともかく本郷の「美しいものを守りたい」→本郷にとっての美しいもの＝命→ショッカーに「美しいものを汚す奴ら」と怒りを露わにするという流れをちゃんと見てんのかって感じ。これ以上ないくらい“正義の味方”の戦う理由でしょうが。つか士郎とカズキだって戦う理由に多分に入ってると思うけどなあ、好きな女のことが。
上に限らず、批判意見にロクに内容も見ずに「批判してやろう！！」って意気込みだけはひしひし感じるのが多いのは白倉井上コンビだからかなあ。響鬼の怨みがあるから見に行かない！って言いつつごたいそーに批判してた人もいたし。批判することが悪いなんて言うつもりはさらさら無いけど、きちんと内容を見て理解した上でやって欲しいなあ。抽象的な文句言ったり悪口言うだけなら馬鹿でもできるんだし。
THE FIRSTの話に戻って。特撮作品の要と言っても過言ではないアクション場面は、牙狼も手がけている横山誠氏がアクション監督だけあって上々。しかもただかっこいいだけじゃなく、ちゃんと初代ライダーを髣髴とさせるものもあるのがすごい。特に牽制〜ファイティングポーズにアレンジされた変身ポーズからの「いくぞ本郷！」「ああ！」には震えた。決め技が『ライダー投げ！〜ライダーダブルキック！！』『ライダー反転キック！（ムック本ではライダー卍キックと書いてたけど、壁を蹴ってその反動でキックするのはライダー反転キックのはず）』、『ライダーきりもみシュート！〜ライダーキック！』と懐かしい技使いまくりだったのにも感動。「ケリをつけるぞ！」「おう！」からの流れには、年甲斐もなくドキドキした。
ショッカー側は、なかなかいい味出してたんじゃないだろうかと思う。特に板尾創路氏の気味悪さと津田寛治氏のキーキー声でハイテンションな演技は必見。三大幹部は、デジタル出演の天本英世氏だけ浮いてたなあ……(笑)
井上氏独特の、サムさスレスレでかっこいい台詞回しは健在。「美しいものを守りたいだけだ」とかね。特にラストバトルでの「知らなかったぜ、俺ってマジでいい奴だったんだな」「だから言ったろ、そうだって」は、字面で見るとはずいしサムいかもしれないけど劇中のやり取りを見るとなんとかっこいいことか。
あー、まだまだ書きたいことが多すぎるけど、いつものようにとりとめなくなりそうなのでそろそろ締めで。もう一回見に行こうかなあ……それくらい満足。