天元突破グレンラガン #26「行くぜ、ダチ公」

待ちに待った超銀河グレンラガンの圧倒的な活躍、アンチスパイラルの底知れない力、そして多元宇宙をも貫き突破するシモンの強さとセミファイナルに相応しい、燃えて泣ける素晴らしい盛り上がりだった。しっかり盛り上げどころをわかってる脚本もだけど、演出と作画も半端ないわ……グレンラガンを見てると、久しぶりにGAINAXの本気を感じまくる。
多くの犠牲と時間をかけただけあって、今まで歯が立たなかったキモ戦艦をあっさり撃破する超銀河グレンラガンの格好いいこと。カタルシス感じまくり。小惑星をぶつけられても微塵も揺るがない螺旋フィールドに時間軸を追尾して無量大数の敵全てに対して放つ一斉砲撃*1、それに両肩のドリルを装着した超銀河ギガドリルブレイクと男の子の血が滾る滾る。
対するアンチスパイラルも小惑星投げや防御できない確率に向かって撃ってくる確率変動弾に時間流の中を自由に転移するランダムシュレディンガーワープと、神にも等しい能力を大盤振る舞い。ていうかスケール大きすぎてなにがなんだか理解不能なレベルにまで(笑) こういうSF的なもっともらしい攻撃も、いかにもGAINAX作品だなぁ。
アンチスパイラルが気持ち悪い。手抜きなようで凝ってるようなキャラだ。
並行世界に心を囚われたシモンの前に、久しぶりにアニキ登場。懐かしく感じる名乗りの後、「いやでも、二人いるし」「その通りだ! 好きな方を選べ!」とかシモンも言ってたけど相変わらず無茶苦茶(笑) 「俺の無茶に中身をくれたのはお前なんだ! 俺の『進め!』に中身をくれたのは、お前なんだよ!」がいいなぁ……カミナがアニキたる所以は実はシモンがいるおかげだったっていうのは11話でも語られたけど、今度はカミナがそれを直接シモンに伝えるところが非常にいい。「『もし』とか『たら』とか『れば』とか、そんな思いに惑わされんな。自分が選んだ一つのことが、お前の宇宙の真実だ」とか、相変わらずらしい。シモンが自分を取り戻した後の、大人シモンと並ぶ姿と「いつの間にか背抜かれちまったな」は泣ける……カミナ自身が、ようやくシモンに乗り越えられたことを喜んでるみたいで。
心のドリルで並行世界を収束したシモンがグレンラガンになるところ、どっかで見たことある演出だと思ったらGガンダムだ(笑) 確かあれもゴッドガンダムマスターガンダムの顔がドモンと東方不敗になる演出があったはず。
ヨーコとヴィラルの見ていた違う可能性の自分も切ないな……特にヴィラルの、自分には絶対に持てないものを見ていたというのが。幸せな世界を振り切って、父親から戦士の顔に変わるのが格好よすぎる。
ニアの指輪をゲートに、とうとうアンチスパイラルの元にグレンラガンが辿り着いた! このシーンのグレンラガンが作画超絶すぎる。あんまり作画の良し悪し見る目はないんだけど*2グレンラガンは各所で他とはレベルが違うの見せてくれるなぁ。

巡る銀河のその果ての
青く輝く小さな星の
小さな男の大きな話

語り尽くせば、日がまた昇る

次週、最終回

「天の光はすべて星」

*1:リーロンの「確変決めて大当たりってことよ!」でコンソールにパチンコ台っぽいのが映ってたのには吹いた。

*2:さすがにMUSASHIやキャベツやsts24話クラスになると最低クラスというのはわかるけど(笑)