ウルトラセブンX #7「YOUR SONG」

異星の女とそれに惚れた男という、本家ウルトラでもありそうな話だった。ストレートに侵略してくる宇宙人に切り札の巨大兵器に、なんだか物凄くウルトラスタンダードなのが逆に違和感、いや文句なしのハッピーエンドで終わってよかったけどさっ(笑) ゲストである石川紗彩氏と小田井涼平氏が両者とも非常にいい味を出していて、面白かった。
前回ヴァイロ星人がコスプレレベルだって書いたけど、本当にスーツに仮面付けてるだけでヒューマノイド型宇宙人だったとは。無感情に集団で行動して敵を追い詰めるのが、なかなか凄みが出ててよかった。
通りすがりの女性の弾いているギターに合わせてぎこちなくステップを踏んで、放置していったギターを手に取って銃を向けられてるのにたどたどしくかき鳴らすナタルの描写が秀逸。台詞はないけど、地球に惚れ込んでしまったというのがよくわかる。失礼ながら歌はあんまり上手くなくて、それでも歌を聴いた周りの人が安らいでいくのも、ナタルがいかに心をこめて歌ってるかがよくわかる演出だったと思う。これは下手に歌が上手いとここまでは出せなかったと思うなー。
「私の歌、どうだった?」「悪くなかったよ」「つまんない感想」 あ、ナタルすごい正論(笑)
ナタルとディーの口から語られる、二人の愛。まさに愛さえあればなんでもできる状態で二人とも惚気まくりなのが微笑ましい(笑) 二人は音楽と愛で星の違いも乗り越え、お互いがお互いを守るために全力を尽くしている。こういう、何が相手でもどんな困難が待っていても構わず突き進んでいけるものを持っているっていうの、前回のタカオといい憧れるなぁ。
「俺はそういうラブ&ピースに弱いんだ」 これ、全編通しても有数の名台詞だわ(笑) ケイはほんといいキャラになってるなぁ、デラックスプリン君とか。
誤解の解けたエージェントトリオ対ヴァイロ星人は、何故か脈絡もなく西部劇風味。タンブルウィードまで転がすのはさすがにやりすぎ(笑)
ギターケースから二挺拳銃には笑った、しかももろにガン=カタだし。さすが侵略のための尖兵に選ばれただけあって、強いなーナタル。自分達三人がかりでも敵わなかった敵を瞬殺されたり、「守られてばかりじゃ嫌!」って言われたり、微妙にディーの男としての立場がないけど。
バドリュード出現!→衝撃波ビーム発射!→アイスラッガーで防ぐ!→そのまま貫通してバドリュード爆散!→円盤をエメリウム光線で破壊! なにこの無駄にテンポよすぎる戦闘。いい加減この瞬殺具合にも慣れてきたけどさー、もーちょっと頑張って欲しいよなぁ、エイリアンには……(笑)