今年見たアニメ・特撮総括

またまたMETHIEさんの真似っこで、今年終了したアニメ・特撮の総括をやってみた。こちらでは、一応今年終わったカブトやボウケンジャーも入れております。評価は5点満点で、何か一つでも光るものがあったなら+0.5で。



轟轟戦隊ボウケンジャー:3
色々と目新しいことはやってたけど、全体の印象としてはごくふつーの戦隊ものだったなー。
頼りになるようでいて実は天然で、冒険のことしか頭にない究極の冒険馬鹿っていうチーフのキャラはよかった。ボウケンレッド・開運フォームは歴史に残る快挙だと思う、名乗り爆発が引火とかさ!(笑)

仮面ライダーカブト:3
前半の頭おかしい登場人物が次々出てきて繰り広げられる一種カオスな流れは結構好きだったけど、ひよりの正体バレ辺りから話に乗れなくなってきてパーフェクトゼクターでとどめを刺された。それでも面白かったけどね。

ウルトラマンメビウス:5.5
ウルトラシリーズ40周年記念作品の名に恥じず、シリーズの普遍的とも言えるテーマへの40年後なりの解釈と結論を出した名作。地球を愛するウルトラマンであるミライと仲間達との絆を描きつつ、オールドファンの琴線にも触れるストーリーが最高だった。
後半からの路線はもちろんだけど、個人的には序盤の、純粋なミライを軸にGUYSクルーが「ぶつかり合い、励まし合い」ながら一つのチームとなっていく展開が秀逸だと思う。

ウルトラセブンX:3
第1話は正直これからどうなるんだという気持ちもあったけど、2話からの単発エピソードはどれも切り口を変えた面白いもの揃いだった。最終エピソードの超展開は、まああれはあれでいいんじゃない?って気が(笑)

コードギアス 反逆のルルーシュ:3.5
ブリタニアによる支配とか名前を失った日本とか独立運動とかそれっぽい単語は散りばめられてたけど、要はルルーシュが世界を相手に大立ち回りする話だけが描きたかったんだろうなーと。最終話SPでちょっと萎えたけど、本放送中は楽しんで見てた。

武装錬金:4
原作を過不足なくアニメ化した、アニメ化の手本のような良作。アニメとしては案外語るところがないなー、本当に忠実なアニメ化だったから。あとOPテーマは最高。こーのー手ーをーはーなーすーもーんかー真っ赤なー誓ーいー!!

天保異聞 妖奇士:2
アイディアとしては面白かったけど、黒の契約者以上に退屈な展開続きだったから打ち切りもやむないかなーと。打ち切りが決まってからの単発エピソードはなかなか面白いものが多かった、帰ってきたヨッパライとか。「策を講じた!」(何)

ひとひら:4
演劇活動を通したヒロインの成長を、丁寧に描いた良作。麦かわいいよ麦。願わくば続編が見たいなぁ……

もえたん:2
究極のアホアニメ。それ以外に言葉はありません。こういうの嫌いじゃないけどな!

Saint October:2
何がおかしいかと言われれば何もかもがおかしかった、まさに怪作。キスダムと違って最低限のクオリティはあったから、この称号も相応しいだろう(笑)

天元突破グレンラガン:5.5
特撮最高がメビウスなら、アニメ最高は間違いなくこのグレンラガン。日本のアニメ界も、こういう理屈ぬきでぶっ飛んだ面白い作品を作れる会社があるならまだ大丈夫だ。
言いたいことは山ほどあるけど、最終話でのリーロンの「楽しかったわよ、シモン」って言葉が一番この作品への賛辞としては相応しい気がする。半年間ほんっとに楽しかった。

魔法少女リリカルなのはStrikerS:0
こちらは自信を持って今年……どころかここ数年でも最低クラスの作品だと言い切れる。ストーリー描きたいことが何もかも半端で稚拙、作画全体的に低調な上クライマックスの24話で大崩壊、演出肝心の戦闘シーンが極太ビームと空中交差ばかりで種デス並みにパッとしない、とここまで駄目なところだらけな作品って逆に珍しいんじゃない?って思うくらい駄目だった。
こちらにも言いたいことは山ほどあるけど、地上本部襲撃後のシグナムの「酷いことになってしまったな」が一番相応しい言葉だと思う。

アイドルマスターXENOGLOSSIA:3
個人的には好きなんだなーこれ(笑) 舞シリーズ以上に無意味などろどろ展開とか設定殆ど説明せずに放置とかロボ前面に押し出した割に出番少ないぞとか、色々アレなところが多いのも事実だけど。あ、作画は2クール作品にしてはかなり高い水準で安定してたと思う、作画捨て回だけはなかったし。

モノノ怪:5
今年一番の大穴。まったくの未チェックだったけど、一度見た時から独特なビジュアルとストーリーにぐんぐん引き込まれていった。
もののけを斬る退魔の剣を抜くためには真・形・理を知る必要があり、そこからもののけに関わる人の因果や情念が明らかになっていくストーリー構成も秀逸としか。
戦闘がこの作品の本質ではないとは思うけど、鵺との戦いは短いながらも凄まじかった。

キスダム -ENGAGE Planet-:1.5
最後までなにがなんだかわけがわからなかったけど、明後日の方向にいっちゃってる勢いだけはひしひしと感じた。駄作と切り捨てるには惜しい何かがあったので、怪作……というほどでもなかったなぁ、変作って呼び方が一番合ってるか?(笑)

機神大戦ギガンティック・フォーミュラ:1
まさか大半が主人公達が他チームの戦いを覗くだけとは思わなかったわ。

sola:3
終わってみれば、実に久弥直樹氏らしいトンデモだけどいい話だった。でも主人公依人でも茉莉でもなく、蒼乃おねーちゃんだよなぁ(笑) 結局全ての始まりだったのも、最後に二人の犠牲で救われたのも蒼乃だったし。

DARKER THAN BLACK -黒の契約者-:4
見るべきところはあるんだけどやや退屈な前半を乗り切れば、後半からの怒涛の展開に酔える良作。何より演出が秀逸で、その演出を十分に見せる作画も極めて良好。キャラも主人公の黒チームを初め、MI6のノーベンバー11チームなど美味しい奴らが多かった。
ゲートや契約者について明かされなかったことに批判もあるけど、『契約者と人の狭間で苦しんでいた黒が、それを振り切って自分の道を決める』話だというのが最後に示されたので文句はなし。

鋼鉄神ジーグ:4
どーせ最近のスパロボブームに乗った勘違いリメイクだろ、と思うなかれ。実にダイナミックプロ作品っぽい正統派リメイクだった。ジーグのギミックも旧作のものを生かしつつ更に発展させて格好よかったし。
細かいことは置いといても、第12話でのダブルジーグ揃い踏みだけでメラ燃え。「次は!」「どいつだ!」

スカルマン:3
謎が謎呼ぶダークな展開とスカルマンのビジュアル的な格好よさ……よりも、あの衝撃のラストが全て。バン=ヴォグートが出てきた辺りはまだスターシステムだなーと思ってたけど、その後00ナンバーサイボーグのプロトタイプと思しき奴らやガモ=ウィスキー博士が出てきたり『黒き幻影』という言葉で煽った挙句のあのラスト。思わず平成版009の最終話を見返して隼人の真の末路を確認してしまった。

ななついろ★ドロップス:4.5
序盤はちょい微妙だったけど、終盤の盛り上がりと落とし方は秀逸としか。石蕗とすももの見てるこっちが恥ずかしくなるようなお互い好きになる過程と、それを思い出すことはないけどもう一度お互いを好きになる流れには恥ずかしながら目頭が熱くなった。ゲーム版のOPテーマである、コイスル★フローライトの使い方も実に効果的。

スカイガールズ:2.5
見た目のイロモノ感に合わず、特にこれだ!という部分もなければこりゃひでーって部分もなかった。山も谷もない代わりに、極めて安定して最後まで走り切ったと思う。ビジュアル面以外の特徴としては、やけに冬后初めおっさん勢が美味しいキャラ揃いだったくらい?
ビックバイパー隊を安易にソニックダイバー隊の噛ませ犬にしなかったことは好印象。まあそんなことしたらオールドファンが暴動起こしかねなかったと思うけど、いくら見た目はかなり違う別物だからって(笑)

ナイトウィザード The ANIMATION:3
まず何よりも、わかってるスタッフに作ってもらえたことが一番の幸福。個人的には柊サーガはもうおなかいっぱいで食傷気味なんだけど、作品的には大きな穴もなく安定して面白かった。



特撮総評:
とりあえずまずメビウス。今後しばらくはこれを越える作品は無理だろうなーと思えるくらい面白かった。戦隊とライダーはふつーだった印象だなー、カブトの奇人変人大集合とかボウケンジャーのベタに見えてパターン破りとか、見るべきところはあったけど。



アニメ総評:
主に特撮畑なわたしが、1年でこれだけアニメ見るって珍しい(笑) 評価が低いものでも、まず見続けようと思った時点で自分的な最低限のラインは確保してる*1わけで今年は当たり年だった印象。
グレンラガン武装錬金のような作品だけじゃなく、ななついろひとひらのような所謂萌えアニメにも面白いものが多かったのがよかった。そういうアニメってたいてい中身はすっかすかだし。

*1:一部例外もあるにはありますがー。