獣拳戦隊ゲキレンジャー #48「サバサバ! いざ拳断」

前例がないわけじゃない*1けど、容赦なくリオメレンジャー殺したなぁ……やったことを考えれば、全部水に流して仲良しに……とはいかないとは思ってたとはいえ。この二人にはこれからでも幸せになって欲しかったし生きていくことが本当の償いだとは思うけど、今回の退場は非常に“らしい”ものだったから不満はない。
ジャンはロンを倒して理央もメレも仲間になった、で万々歳なんだけど、いままでしてきたことを考えるとそうはいかないわけで。因縁の薄いランとレツに、『理央とメレの罪を断じる』という役割を持ってきたのは上手いと思う。損な役割は損な役割なんだけどね。
サンヨはどういうカラクリなんだと思ったら、独立した人格を持ってるけどロンの一部に過ぎなかったのか。咳き込んで吐いてロン復活が気色悪かった。
『秘伝激技』って始めて聞いた気がする。そりゃ秘伝臨技があるなら秘伝激技もあってしかるべきだわなー、今までゲキレン側がてんで使わなかっただけか。
無間龍、デザインも造型もいい意味でイっちゃってるなぁ。CGで首伸ばして等身大でも攻撃してきたのはいい使い方だったと思う。ちょっとカイザーギドラ思い出したのは内緒、後ろ蹴りとかこっちの方がよくよく動いてたけど。名前の漢字が『無限』じゃなく『無間』なのは、永遠の命に飽いて何もかもめちゃくちゃにしてしまうことを望むようになったロンの歪みを表してるように思えた。
メレ……あの後飲み込まれてそれを助けるって展開かと思ったら、そのままゴキッ!はショッキングだった。殺すにしても酷い殺し方だわ(笑)
え、臨技がそんな簡単に伝授できるなら理央様があんだけ死にそうになった意味って……というのは置いといて、最後の臨獣拳は非常に格好よかった。ゲキトージャウルフとサイダイオーでも敵わなかった無間龍を一度は倒すし……ゴウ兄さんとケンはご愁傷様だけど。
ずっと理央の心の中に降っていた雨が上がり、夜が明けてメレと共に光の中へ歩き出す……という演出は、理央は死によってようやく全ての闇から解き放たれたんだなぁと感慨深くてうるっときた。最後の最後に本当にロンの呪縛から逃れて救われただけでも、よかったと思いたい。
次回、ついに最終回。なんか巨大戦がないっぽい……戦隊でラストバトルはロボなしって割とよくあるし、無間龍の出番ひょっとして今回だけ?

*1:ブライ兄さんとかブルブラックとか仲代先生とか。ていうかこうして見ると、悪事に手を染めた追加戦士はだいたい死んでるなぁ。