仮面ライダー響鬼 #31「超える父」

桐谷、正直びみょー……。文化系には天才的な才能を発揮するけど運動はてんで駄目、勇敢な消防士だった(?)父を亡くしててマザコン気味っていうキャラ設定はいいけど、言動が草加や北條に輪をかけてエキセントリックというかデムパ入ってるというか。ヒビキさんに「俺のものになる」ってなんやねんそれは。飛ばしすぎだよ井上せんせー(笑) あとは演技がねー。よく絡む明日夢平成ライダーの主役にしては演技がすごく上手いだけに、余計に下手さが目立つ。
ただ、桐谷に触発された明日夢が色々自分から行動を起こして、また一つ成長していくって展開は上手い。つか最初の頃はヒビキさんに触発されてこうなると思ってたんだよなぁ……。実際は29話もダラダラやってただけなんだけど
響鬼の戦闘中の声、なんか気合入ってた。というか入りすぎてた。いつもの声が「ほぁ〜」だとしたら、今回は「ほぉぉおおおあぁぁあああああ!!」みたいな感じ。正直あの気の抜けた掛け声はあんまり好きじゃなかったけど、今回のもなんか違和感というか……。あ、わかった! 慣れない手伝いやらされた憂さ晴らしだったんだ!(笑)
明日夢が父親の作りかけだった犬小屋を完成させるっていう行動、いい描写だった。今まで凹んでは慰められて成長した気になってた明日夢が初めて行動したっていうのもあるけど、予想以上に「鍛えてる」人だった父親を追い越したい、少しでも近付きたいという気持ち、父親と関わりたくて、共同作業という形でそれを残す気持ち、それに父親に自分を意識してもらいたい、父親を好きでいたい気持ちがこめられててぐっときた。「会えなかったけど、会えたっていうか……」という台詞もそれを表してると思うし。そんな明日夢を優しく見守る母親も、「父さんを好きでいていいんだよね?」と聞かれて「あったりまえでしょ。あたしが惚れた人なんだから!」と返すのがすごくいい。こういうキャラの言動や描写はさすがだなーと思った。
ヒビキさんの明日夢への受け答えに違和感がある*1とか、威吹鬼が弱体化してるとかもあるけど、29話までの高寺響鬼に比べたらかなり面白くなったと思う。40点前後だったのが60点くらいになった感じ? 高寺響鬼狂信者がギャーギャー騒ぎ立ててるほど雰囲気壊れてもいないしキャラが違いすぎってこともないし、今回の前後編でこれなら十分響鬼としても見られるんじゃないかなーと思った。
つかスタッフが変わった途端あれだけ得意だった脳内補完を一切止めて、下らない揚げ足取りにスタッフ罵倒に終始してる方たちは自分の行為がいかに「鍛えてない」か自覚してください。自分の作品からその程度のことしか受け取ってもらえなかった高寺元プロデューサーもかわいそうです、今のままじゃ。

*1:今までと比べて違和感があるってだけで、決して悪いわけじゃない。今回のは、会いに行くとは決めてるけど踏み出せない明日夢の背中を押す意味もあったんだろうし。