エド・ウッド

エド・ウッド [DVD]

エド・ウッド [DVD]

金曜の夜に、『チャーリーとチョコレート工場』の宣伝でやってたのを録画してたのを見る。
馬鹿だ。映画がじゃなく、描かれてるエド・ウッドが馬鹿すぎる。そもそも自分に女装癖があるからって、性転換した男の映画を女装癖とモラルの狭間で苦しむ男の物語にする*1辺りが色々とすごい。そしてこれがほぼ実話っていうのが何よりすごい(笑)
結局は圧倒的な才能の無さを映画への愛だけでは補えず、最低の映画監督とか作った映画より本人の人生の方がよっぽど面白い*2とか言われる羽目になっちゃったけど、なんだかんだで愛される人になったのは本人的にはよかったのか悪かったのか……
そんなこんなで笑いつつも、後半にいくにつれてなんだかじん、ときて最後のほうは笑いながら泣いてたりしちゃった。特にベラ・ルゴシ東宝の特撮映画に出てくるのよりもショボい作り物の蛸と格闘するシーンがなかなかにくる。ああ、こいつら全員どーしよーもない馬鹿だけどとにかく映画を愛してたんだなーって。
そんなわけで、見た後で誰かさんじゃないけど「いや〜、映画ってほんっとに素晴らしいですね〜」と言いたくなる、ティム・バートン監督のエド・ウッドや映画への愛に溢れた作品でした。

*1:しかも自分で主演。恋人役も自分の恋人。

*2:こうやって映画化されるくらいだし。しかもティム・バートン監督で。