仮面ライダー響鬼 #41「目醒める師弟」

よし、今日も満足。こういう前編で溜めに溜めてラストで一気にカタルシスに持っていくやり方は井上氏の真骨頂だなあ。「どうした、ついてこないのか? 明日夢、京介」には、よーやくここまできたかという感慨でじーんとなった。人物関係はこれでやっと収まるべきところに収まった感じだけど、ここからどうなるか。
今回なにがよかったって、桐矢のこともきちんとみんなに認められたのが一番よかった。態度や考えに多少の問題があるとはいえ、桐矢の鬼になりたいという気持ちは決してヒビキさんの考えていたような一時の感情とかただの憧れではなく、彼なりによく考えた上での真剣なもの*1であるわけで。その誠意に応え、名前で呼ぶヒビキさんもよかった。「なんで付き合い長い明日夢と扱いが同じやねん!」って言う人もいるけど、つい前々回までは鬼としての立場的には明日夢も大して変わらない立場だったわけで。それにあそこで「明日夢、とその友達」って言ったら色々なものが台無しだぞ(笑) それともいくらドラマ的に駄目になってもそういうのの方がいいのかなあ……わたしにはとても理解できないけど。
明日夢も、少々桐矢に引きずられ気味とはいえようやく腹を決めたようで。この二人、考えでは桐矢が先行していざ行動する段階では明日夢が先行するいいコンビになりそうなんだよね。今回の烈雷を構えて突撃もそうだったし。理想だった『桐矢と共に成長していく明日夢』が見られそうで嬉しい限り。
散々悩んだ末にあきらの出した結論は、自分は鬼にならないということ。意外だったけど納得いかないってことはないね、きちんと考えて出した答で、イブキも何も言わなかったし。明日夢と桐矢を弟子にした理由が「今まで自分が学んできたことを誰かに伝えることで、やってきたことが無駄にならないと思った」っていうのが泣ける。いいじゃない、今までの展開を上手いことまとめてて。
そしてすっかりたちばなに馴染みまくってるマンドラ坊やとスモーキーは実に笑える

*1:真剣でなきゃあのヘタレで怖がりで泣き虫でマザコンな桐矢が、トラックから子供を庇うなんて行動を取れるわけがない。