魔弾戦記リュウケンドー #12「禁断の発動!サンダーリュウケンドー!」

あー、微妙。せっかくの慢心から挫折した主人公の復活*1〜最強フォーム登場なのに、なんかどこか外した感じで全然盛り上がらなかった。正直今までの話の中で一番駄目かも。
で、どこが悪いのか考えてみたら、絵的なケレン味カタルシスが皆無だったからじゃないかなーとか思った。なんか終始いらんボケやツッコミや茶化しが煩わしすぎて話に乗り切れなかった。いつものリュウケンドーならいくらボケツッコミ茶化しが激しくても最後の最後にはかっこいいアクションと必殺技でバッチリ決めてくれるのに、サンダーリュウケンドーの雷鳴斬りすら遠景ではっきり見せない始末。これ、脚本面でも問題あるけど演出が大きく悪いんじゃ……と思ったら川崎郷太監督か、納得。わたしウルトラマンティガの『うたかたの……』も大嫌いだし、この人の「ヒーローを皮肉的に見てあえてかっこよさや派手さを消す」演出意図とは相性が極めて悪いんだろう。畑違いの比較になっちゃうけど、同じくヒーローという存在を極めて皮肉的に見ている白倉氏*2の作品では逆に絵的なかっこよさやケレン味はすごく重視されてるし。
たまにはこういう話も悪くないだろうけど、サンダーリュウケンドーライジン+第1クールの締めという重要すぎる話ではやって欲しくなかったなーって感じで。ジャークムーンも悪い方向にキャラ変わってるしなあ……
次回は銃四郎さんの過去話……なんだけど、剣二がタイムスリップしちゃうのがリュウケンドークオリティか(笑) 役立たずのヘタレにはなってないけど最近出番少なかっただけに、ここでいいとこ見せてくれるのは嬉しいなあ。

*1:同じ慢心からの挫折、復活でも、第5話の「俺は大馬鹿野郎のスットコドッコイだ。一人で粋がった挙句、危うくみんなを死なせちまうところだった。ありがとう小町さん、俺やっと目が覚めたよ! ジャマンガと戦うには、みんなで力を合わせないと駄目なんだな!」はすごくよかったのに……

*2:プロデューサーですが。