ウルトラマンメビウス #3「ひとつきりの命」

あー、なんて言うかお話が非常に上手い「カラータイマーなんてあんな弱点丸出しのものがなんで付いてるの?」とかウルトラマンって死んでもすぐポンポン生き返れるよね」といった過去作におけるツッコミどころが、全てストーリーを盛り上げるドラマとしてきっちり描かれていく。これはツボだなぁ、ヤバいなぁ、信者モード入りそうだなぁ。テッペイの実家の描写だけはどーかと思ったけど
バードンが出現したのはタロウの時と同じ大熊山。細かいとこだけどちゃんとしてるね。そして謎の女はやっぱ地球中の眠ってる怪獣を呼び覚ます破滅招来体的な役割なのね。
バードンは毒を持ってるって新設定が。まぁクチバシで突いただけでウルトラヒーローがポンポン死んでたからなぁ、さすがになんか理由付けしてきたか。個人的には地球怪獣がクチバシという己の肉体だけで超人たるウルトラマンを圧倒したのが面白いと思ってるけど。マンション中の人を食い尽すほどの食欲が出なかったのは残念だけど、前回のグドンと違ってウルトラマンを殺した』っていう今回の怪獣はバードンじゃなきゃいけない理由がちゃんとあったからまぁいいかぁ。
たとえ遥かに進化した超人であるウルトラマンでも、生物は生物。死から甦るのは奇跡に近いこと。決して神などではない。この辺の価値観は昭和ウルトラの世界観を継ぎつつもティガ〜ガイアの平成ウルトラな感じ。
ガンフェニックスとバードンの空中戦は迫力があって非常によし。ギリギリで制限時間が切れるのもお約束とはいえ盛り上がる。無理な姿勢で飛んでたバードンが山にぶつかったけど、確かタロウの時ってこれが死因だったよなー
GUYSがメビウスにバリアを張って守るって展開は本作ならではだなぁ。テッペイも驚いてたけどあのバリアの強度にはこっちも驚いた(笑)
GUYSが毒袋を撃ち抜き、メビウスがメビュームシュートでとどめを刺し、GUYSがキャプチャーキューブで毒の拡散を防ぐ! マックスが同じようなことをマックスギャラクシー一つでやってたのを思い出して、やっぱりメビウスは未熟なウルトラマンとGUYSがお互いに助け合い、成長していく物語なんだなーと再認識。
勢いでGUYSに入ったはいいけど、戦う理由に迷ってた隊員達も『ウルトラマンメビウスを助け、共に地球*1を守る』という大きな目的を得る。この、色んなドラマが一つに集束してく展開が非常にいいなぁ。正直3話目にして感動した。素晴らしい。
次回はマケット怪獣・ミクラス登場。セブンの時はエレキングにもガンダーにも果敢に立ち向かっていった勇敢な奴だったけど、マケット怪獣になるとヘタレみたいで。コノミが怪獣をトレーニングする話になるんだろーか……(笑)

*1:正確には日本だけど。