魔弾戦記リュウケンドー #28「機械じかけの心」

リュウケンドーお得意の、話の大筋はベタだけどちょっと捻ったストーリーがすごくよかった。ホンマ不動さんはオットコマエやなー。そして今回も清水厚監督だけに、妙に実相寺アングルっぽいところがあちこちにあった*1。本家ほどクドくないんだけどね。
マリアを喋れない設定にしたのは当たりだったと思う。喋れない分仕草や表情でマリアに心が生まれていく過程がよくわかって、最後の笑顔と涙が物凄く切なかった。特に花を踏まないように気を付けたり、手を握って不動さんが痛がるところなんかは白眉。
ブラッディ、計算高い策略家だけに有効な戦術だなぁ。一度暴れさせれば後は何もしなくてもマイナスエネルギーが集まるし、あけぼの町住民の慣れまで計算に入れた作戦はお見事としか。
笑えない鈴にはこっちがゲラゲラ笑わせてもらいました(笑)
リュウガンオーのアクションはマグナになっても冴え渡ってるなー。片手で遣い魔を押さえ込んで、反対側の遣い魔に射撃食らわせるのが特に格好いい。スーツアクターさん超がんばってる。
爆煙が収まると同時に主題歌のイントロがかかり、「三位一体攻撃を強く推奨する」「ああ……!」には燃えた。ゴウリュウガンもナイスだ。
「マリア、見ていてくれ。お前を失った悲しみを赤き炎の龍に変えて、俺は敵を撃つ! 銃士、獣王、魔弾龍、三つの力が今一つとなる!」 うあー、格好いい、格好よすぎるぞ不動さん! 三位一体マグナドラゴンキャノンも、飛び乗るところから発射まで派手なCGバリバリですごかった。
最後の4人の会話、地味に脚本も演技も演出も素晴らしかったと思う。あくまで理詰めで説明付けようとする瀬戸山や、「でも……あいつ、笑ったんだよな。俺に向かって……」ではっと顔を上げる剣二と鈴と瀬戸山や、魔弾龍と同じく魔法と科学のハイブリッドだから感情が芽生えたんだろうとか。窓から空を見上げたり、笑う練習をしてるマリアでかなりぐっときた。幽霊話といい、時々こういういい話があるから油断できない、リュウケンドーは。
次回はいよいよ真打、ゴッドリュウケンドーライジン! 剣二とゲキリュウケンとの友情とかなんか久しぶりに見る気がするリュウジンオーとマグナリュウガンオーの共闘とか、大期待。そして遣い魔のお面……じゃないな、覆面とも違うし……まあそれっぽいのを被って突進する剣二で吹いた(笑)

*1:やたら照明が暗いSHOT基地や最後のシーンが特に実相寺っぽかった。