仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE

ん〜、う〜ん……つまらない!って切って捨てるほどでは間違ってもなかったんだ、うん。面白いかつまんないかで言ったら間違いなく面白かった。でもなー……例年みたいに、うおっ!って思うところがほとんど無かったのが微妙。
パラダイス・ロスト>PROJECT G4MISSING ACEGOD SPEED LOVEEPISODE FINAL7人の戦鬼かな、今のところの総合お気に入り度は。
ストーリー面ではパラダイス・ロスト>PROJECT G4GOD SPEED LOVEMISSING ACEEPISODE FINAL7人の戦鬼
演出面ではパラダイス・ロスト>MISSING ACEPROJECT G4EPISODE FINAL7人の戦鬼GOD SPEED LOVEで。
わたしが劇場版に求めているのが、劇場版ならではのアクションやエフェクトなどを駆使した戦闘シーン>ストーリー>>>>>>設定とか整合性とか辻褄合わせとかだからだと思うけど、どうにもぐっとくるところが少なかった。金銀銅ライダーは必殺技をほぼ使わなかった*1し、クロックアップの演出なんかテレビ版の方が数段優れてる有様だった*2。話を天空の梯子計画を巡るZECT対ネオZECTとひより関係に絞って、テレビ版の敵であるワームですらほとんど出番を無くしたせいなんだろうなぁ、きっと。これはいい悪いというよりは、完全にわたしの好みの話だけど。
物語的には、新規キャラはともかく矢車さんと大介のキャラが割と酷かった。どっちも「完全」と「風」というキーワードを繰り返すだけで中味が無いような。死に様も、ヘラクスの見せ場のために死んだザビーはともかくドレイクなんか『北斗が裏切り者だった』っていうことを見せるためだけの死亡。ゼクトルーパーに射殺されたこと自体は絵的に壮絶だったしいいんだけどね*3クロックアップで逃げなかったのも直前に命を賭けた約束をした女に裏切られたショックだろうし。
それでも、ラストシーンはまさしく神の出来だった。それこそそこだけならパラダイス・ロストに肉薄するくらい。瓦礫に埋もれそうな幼い天道とひよりの前に、ハイパーカブトが光を纏いながら降りてくるシーンは美しいの一言*4。それがひよりの描く妖精の絵の元だったっていうのもいい。そしてEDの平和な、ひよりが明るくて天道や加賀美がいつものごとく馬鹿やってる新しい7年後の世界が、今まで散々絶望を見せられてただけに泣きそうになった。EDテーマも、CMでは正直微妙だったけどバックに合っててもう感動。これ、個人的には本編に繋げて欲しくはないかなぁ。本編よりももっとよくなった、ワームなんて隕石の衝突と大気圏突入で全滅した世界であって欲しい。個人的な願望だけど、あのEDを見るとそう思わずにはいられなかった。
カブトハイパーフォームは、ハイパークロックアップ強すぎ!の一言。あそこまで自在に時間巻き戻しができると、正直噂のハイパーソードなんて無くてもカブトが絶対不動の最強なんですけど。この上脇ライダーのゼクターまで奪い取って、天道さんあなたどこまで鬼畜ですか、いくら強さには終わりが無いからって(何)
細かい感想は後日気が向いたらー。
あ、大和鉄騎さんが変身後とは裏腹にずば抜けて輝いてたのは書いておこう。土下座したくせに直後に「貴様らの腐った根性を叩き直す」とか言うし天道を蛆虫呼ばわりだし、独特の声と相まって実にねちっこい狂気が出てた。腕を斜めに上げた変身ポーズもいかす。そしてあの死に様は伝説、レジェンド
北斗「俺達にはまだ大和がいる!」
ラクス「それがどうした!」

ケタロス、大気圏を突破して火の玉になりながら落下
ケタロス「我が魂はぁぁぁぁぁぁZECTと共にありぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 ちゅどーん
北斗「……」
ラクス「……頼みの綱も潰えたな」

には笑い声を堪えるのに苦労した苦労した(笑) 大和関連の他にも、真面目なシーンなのに妙に笑えるところがあってこれは笑うところなのかどうなのか結構迷った。

*1:ラクスがザビー相手にライダービート(アックス)で決めただけ。コーカサスのハイパーライダーキックやライダービート(パンチ)は不発ばっか。

*2:そもそもカブト最大の特徴であるクロックアップ自体がほとんど使われなかった。

*3:わたしゼクトルーパーファンだし!

*4:その直前の宇宙を飛ぶハイパーカブトがしょっぱかっただけに余計に。