ウルトラマンメビウス ＃42「旧友の来訪」
タケナカ総議長、来る。佐原健二氏自体は最近もちょくちょく色んな特撮作品に顔出してたからそんなに物珍しくはなかったけど、やはりあのタケナカ参謀本人役というのが感慨深い。サコミズ隊長の来歴とその想いが明らかになったり、メビウス最終章の序章としては申し分ない内容だった。
ゴモラの説明をめちゃ嬉しそうにするテッペイが微笑ましい。悪態ついたリュウからソフビもぎ取ってるし、背後の演技も楽しいなぁ。
突然の総議長来訪に急いで片付けるのに吹いた。確かにGUYSジャパンのディレクションルームは私物率がかなり高い(笑) でもテッペイそれ隠せてないから！
タケナカ総議長はサコミズ隊長をサコっち呼ばわり。劇場版のアヤと同じ呼び方……と思ったら、アヤはタケナカ総議長の孫らしい。こんなところでも劇場版と繋がってくるとはなぁ。
特別応接室での二人の会話が、見た目は離れてるけど親しさが出ててよかった。芸達者な人がいるとこういう重要なところで締めてくれる。さり気なく過去の防衛チームのエンブレムが映ったり、回想の直前にコーヒーに混ざるミルクを見せるところとか演出が細かい！
前回予想した通り、サコミズ隊長はタケナカ総議長と同い年で科学特捜隊サコミズ班のキャップだった。地球防衛はムラマツキャップとウルトラマンに任せて、宇宙航行に携わってたっていうのが上手い。タケナカ参謀、セブンの時はイマイチ頼りなく見えたけど、やっぱり本人も不安でサコミズキャップに補佐して欲しかったのか(笑)
冥王星で遭遇した円盤群に襲われて絶体絶命の危機に陥ったサコミズキャップの前に、ゾフィーが！ ゾフィー兄さんが！！ 正直フィギュア王の予告の煽りほど活躍はしなかった*1けど、地球は直接訪れたウルトラマンだけじゃなく、人類の知らないところでもウルトラマンに守られていたという事実に感動。人類の宇宙進出を祝い、共に肩を並べて歩む日が来ることを望んでいると伝えるゾフィー兄さんの言葉に泣いた。そりゃあこんな経験してこんなことウルトラマンに言われたら、彼らにだけ任せておくなんてできないよなぁ。
GUYSが不要論にも負けずに25年間組織を実戦レベルで維持してきたことも、今回を見れば納得。実際に地球を狙う外敵に襲撃された人間が創設メンバーの一人なんだからなぁ。「守られるだけじゃなく、ウルトラマンとも喜びや苦しみを分かち合い、同じ宇宙に生きる友でありたい」というサコミズ隊長の言葉に、涙涙。その理想が今GUYSジャパンで、ミライと隊員達との強い絆という形で現実になっているのもすっごくいい。
ヤプール人間態の影が極彩色になってるのがいい演出だなぁ。
GUYSジャパンのクルーを、しっかり総議長の口から素晴らしい腕を持ったパイロット達と評してくれたのがよかった。仲良しムードのせいで一部の人達からは必要以上に過小評価されてたからなぁ、GUYS。
レッドキングはやっぱ爆弾岩なんか吐いちゃ駄目だよねー。持ち上げた岩を撃たれて足に落としてﾌｷﾞｬｰ!?とか、崖に頭突っ込んで抜けなくなったりとか嫌味じゃない自然なオマージュが素晴らしい。ガンブースターに突撃かましてメビウスに迎撃された時の、ぐきりって音が妙に生々しくて痛そうだった(笑) 目立った特殊能力のないレッドキングが相手だから、久しぶりに迫力ある怪獣プロレスが見られたのも満足。
レッドキングが倒されると、ガディバの力によってゴモラに変化。レッドキングの表現が見事だっただけに、ゴモラは切った尻尾がメビウスを攻撃するっていうマックスと同じ過ちを犯しちゃったのが残念。ゴモラの尻尾が切られても動くのはムカデンダーみたいなのじゃなく、ただ単に生命力が恐ろしく強いからってことだけなのに。
久しぶりのメテオール総攻撃は熱かった。さっきも書いたけど、ここで描かれるウルトラマンと人類の共闘がサコミズ隊長の理想を形にしたものなのも。とどめはメビュームバースト＋インヴィンシブル・フェニックスだし、GUYSは本当に強いチームだ。
だがガディバは倒されず、ヤプールの手へ。ああ、このデータを使ってメビウスキラーを作るのかぁ、上手い。シルエットが一瞬巨大ヤプールのものに変わったり、異次元へ消える時の高笑いが清水紘治氏の声から玄田哲章氏に変わっていく辺りが不気味でいいなぁ。ヤプールはこうでないと。
次回はヤプールの対メビウス用兵器・メビウスキラー*2登場！ ついにその姿を現した暗黒四天王*3、ダメージを受けるフェニックスネスト、ノリノリな清水紘治氏の熱演と次回もまたまた見所だらけそう。ミライのタイトルコールとヤプールの「メビウスキラー！」が被るのがよかった。
