ウルトラマンメビウス #最終話「心からの言葉」

終わったー!! メインテーマをぶれることなく一貫して描き、撒いた伏線も生かしたいい最終話だった! メビウスという作品にとって、これ以上ないラストだったと思う。
エンペラ星人の影絵が格好よすぎ。最後の最後までいいもの見せてくれた。
リュウウルトラマンヒカリ、がむしゃらにナイトブレードを振り回して突っ込んでいく戦い方がいかにもリュウな感じ。ちょっとの間とはいえ、ミライ=メビウスとヒカリ=リュウが肩を並べて戦うのがよかった。でも、ヒカリの復活やそれに奮起したメビウスの復活とか、並みの作品ならそのまま一発逆転な展開なのにこともなげに叩き潰していくエンペラ星人が恐ろしい。
「最後まで諦めず、不可能を可能にする」 劇場版の決め台詞をここでもってくるとは!
太陽を甦らせるために、光線を撃ち込む兄弟の激励でまず涙が。地球人とウルトラマンが手を携え、共に大いなる危機に立ち向かう! ナイトブレスがウルトラマンキングから授けられた神秘の武器とか「来るべき戦いの時、必ず必要になる」とか、外伝であるヒカリサーガの伏線まで消化して持っていくのが上手い。
サコミズ「GUYS、サリーゴー!!」
GUYS全員「GIG! メビウース!!」

うおおおおおおおお!! もう、もうね、堪りませんよこれは! 燃えるとか熱いとかいう次元をぶっちぎってしまった! フェニックスブレイブも、デザイン見た時はえーって思ったけどシチュエーションで全く気にならなかった。
予告で出てたとはいえ、ちゃんとアストラも出てくれたのが嬉しい。しかも使う技がレオとの合体光線のウルトラダブルフラッシャー! 劇場版でナックル星人とガッツ星人がパロディ技やってたけど、本家でも使ってくれてよかったよかった。
ファイナルメテオールウルトラマンの光線を強化する、まさに『地球人がウルトラマンを助け、共に戦う』ためのものだったのか。GUYSはサコミズ隊長の思想が色濃く反映された組織だけに、この理屈には納得。それにしてもすごいデザインだけど(笑)
ずっとウルトラマンと肩を並べ、共に戦いたかったサコミズの想いに答え、ゾフィーも登場! 出てくるタイミングが勝ちがほぼ決まってからなのがアレだったけど、隊長の夢が叶ったことに感動。ゾフィーに語りかけられた時の嬉しそうな顔といったら。
絶望の闇から生まれ、闇を振り撒き続けてきたエンペラ星人を破ったのは、ウルトラマンの力だけでなく地球人が持っていたちっぽけな光。ミライの言葉通り、「もう僕は一人じゃない!」メビウスに負ける道理はなかったってところか。闇の象徴だったエンペラが光になって消えていくのは、テーマの一つを表しててよかったと思う。欲を言えばダークザギ並みの大爆発で倒されて欲しかったーっていうのはあるけど、ブレイブフェニックスダイナマイト(仮)でまあ満足!
『君自身にしか見つけられない、大切なもの』を見つけたミライの帰還。五十嵐隼士氏、泣きの演技が本当に上手い。こっちも思わずもらい泣きしそうに……。
サブタイの『心からの言葉』は、やっぱり「今までありがとうございました!」だったか。思えば第1話でありがとうから始まり、第29話と第30話でありがとうで大きな転機を迎えてここまできたわけで最初から見続けてきた身には感無量。リュウが最初で最後、ミライにはっきりとありがとうと言ったことに感動。
GUYSに入る前に戻ったジョージ、マリナ、テッペイ、コノミ。それに、GUYSに残って隊長になったリュウ。歩く道は違っても、夢を追い続けているその気持ちは同じ。壁に飾られたガンフェニックスの寄せ書きで泣いた……あれは反則だ、うん。
もうちょっと兄弟の活躍が見たかったなーとかゾフィー兄さんの登場タイミングがそれはやばいんじゃないかなーとかエンペラ星人と格闘戦もして欲しかったなーとかツッコミどころやこうだったらなーなところはあったけど、最初に書いたようにウルトラマンメビウスの完結としては、これ以上のものはないと言っても過言ではない素晴らしい最終話だった。地球人とウルトラマンの絆が、大いなる危機を乗り越え未来を創る力になる……まさに、主題歌の「ぶつかり合い励まし合い 立ちはだかる闇を越えよう」な展開に胸が熱くなった。シリーズ構成の赤星政尚氏他スタッフの皆様、キャストの皆様、本っ当にお疲れ様でした! 丸一年間すっごく面白かった!! 基本飽きっぽくて面倒くさがりなわたしが、なんと1話も欠かさず感想を書いちゃった。
ありがとう、ウルトラマンメビウス! ありがとう、GUYS! ありがとう、ウルトラ兄弟! これから色んなメディアで後日談的なものがあるようだから、そちらも楽しみ。無限に続く光の中へ……