天元突破グレンラガン #20「神はどこまで僕らを試す」

とりあえず、ロシウがきちんと自分がやることの結果も覚悟も背負って、それでも決断していることがわかってよかった。前回独裁者か狂信者なんて言ってごめんよ。あの形骸裁判だけは何があっても擁護できないけれど。ただ、正しいんだけど正しいことをやろうとしていっぱいいっぱいなのがまだまだ若いけど無理してるなぁ。結果が正しいなら過程で何をやってもいい、みたいな驕りは感じるし。
そんなロシウのやり方を理解して否定はしないけど、自分達は違う道を行く!ってはっきり決別を告げてシモンを助けに行こうとするキタンがえらい格好よかった。一部二部の勢いだけっぷりとは見違える成長ぶり。やっぱり守るべきものができると人って変わるんですね(何)
一人だけ残ったキタンの危機にモーショーグンで颯爽と駆けつけるマッケンも格好よすぎ。二期での影の薄さはこの時のインパクトのためだったのか!*1 「壊せって持ってきたんだよ、政府の役人がうちの工場に。だから……メンテしといた(ニヤリ」なレイテさんも男前。ゾーシィやジョーガンバリンボーもかつての愛機で戦ってるみたいだし、大グレン団はこういう時にこそ輝くんだなぁやっぱり。
そんなみんなとは裏腹に、信じるものや拠り所全てに裏切られてすっかり腑抜けになっちゃったシモン元総司令官。今コアドリルを渡されても、いつかと同じでラガンは動かなさそうだけど。ヴィラルとヨーコが復活の鍵になってくれるのかなぁ。
そのヴィラル、本当に不老不死になっちゃってたのね。確かにこれじゃどう生きればいいか迷いもするだろうなぁ。今後シモンと協力してアンチスパイラルと戦うみたいな展開になれば、嬉しいような馴れ合いはヴィラルらしくないような。でもエンキラガンはすっごく見てみたい。兜を奪ったラガンと奪われて取り返そうと躍起になってたヴィラルのエンキが合体なんて燃えるじゃない。
黒ニアがやたらシモンに拘ってるように見えるんだけど、これは単に地球人の中でも飛び抜けた螺旋力を持つから警戒しているのか、それとも白ニアの記憶が影響しているのか。どうもシモンを焚き付けて動かそうとしているようにも見えるんだけどなぁ……それが元で戻ってくる、って思うのは希望的観測すぎるかな。
ついにヨーコも帰ってきて、役者は揃った!って感じ。いきなりライフルをぶっ放して「しばらく見ないうちに、随分つまんない女になったわね……ニア」で締めとかいい引きどころをわかってるなー。
ようやく今までの陰鬱展開を少し吹っ飛ばす要素が出てきたけど、これからはアンチスパイラルの危機に対して『道理に則り、逃げてやり過ごすロシウ達』と『無理を通して戦うシモン達』になるのかな。アニキも言ってた通りグレンラガン「無理を通して道理を蹴飛ばす!」話なわけで、最後には痛快になってくれればいいけども。
……ていうか、アンチスパイラル役に上川隆也って。中島かずき氏繋がりで呼べたんだろうけど、意表突きすぎというか大丈夫なんかいなというか……

*1:多分違う。