ウルトラセブンX #3「HOPELESS」

このとりあえず敵は倒したけど全然すっきりしない終わり方、確かにウルトラセブンの作風を今風にやろうとしてるようには感じるなぁ、こんなこと書いたら熱心なセブンファンの人に怒られそうだけど。割とストレートなドラマで安定して面白かった、やりきれない話だけど。
ドラマはシビアで重いのに、マーキンド星人の名前が……マーチャント+あきんどはないだろー、タロウに出てくる宇宙人かよ(笑) 冗談みたいに態度がひょうきんなのは、あくまで『侵略兵器の製造を依頼されたという商売をしていたに過ぎない』という悪意のなさを表しててよかった。
ホームレス=HOPELESS(絶望的)ってネーミングは上手いな、それだけじゃなくいわゆるニートも含まれてるみたいだけど。極端な管理社会ということで、ああいう人達の居場所は今の日本以上にないだろうし。失業率0%を目指す政府の斡旋する仕事が3Kばかりなのは、まあ当然だわなー。命よりも地球よりもお金が全てで、リスクを説明されても死ぬまで従事してマーキンド星人が倒されてもおいしい仕事がなくなった以上の興味をまったく示さないあたりが実に異様。
そんな中で、記憶を失ってエレアに言われるがままに戦うジンと、地球をエイリアンから守るという使命感を持ってエージェントをしているケイが終始印象的だった。特にジンは、自らの寄る辺がそこしかないからなぁ……エレア自体が、どうにもジンを利用している空気があるし。ジンの正体とか何故セブンX*1に変身できるのかとかは置いといて、どうにも胡散臭い。「誰も信じないで。私だけを信じて」って物言いが既になー。
戦闘は今回もあっさり。でもウルトラでこういうアクションは何気に斬新。アイスラッガー!→避け→戻ってくる→横からぺちーん→どかーんは笑うところって解釈で……ううーん(笑) どうにもこのアイスラッガーだけは真面目にやってるのかギャグでやってうのか判別に苦しむ。

*1:そういえばまだ「赤い巨人」としか言われてないなー。