キューティーハニー THE LIVE #最終話「愛の戦士たち!」

あーそうか、なるほど、これってキューティーハニー EPISODE ZEROだったのね! 前回までの勢いほどはなかったものの、投げっ放しでなくきちんとまとめて綺麗に終わったいい最終回だった。超バッドエンドも予想してたけど、切ないとはいえハッピーエンドで終わったし。
ユキが世界征服するーとか言い出したのはとうとう本性取り繕う必要もなくなったからだと思ってたら、強大な力に振り回されて暴走してたのか……
ハニーがミキの空中元素固定装置で、青いハニーにフラッシュ! これは燃える、武器もミキのブーメランだし。ブーメランが自由自在に飛んで、ミキが一緒に戦ってるような演出もよかった。「ハニー!」と声が聞こえるところは泣けた。
田中は呆気ない最期だったなー、ある意味他の幹部と同じように、業の深さに見合った死に様だったけど。作之助出てこないなーと思ったら普通に生き残った、なんか息子らしき人を託してるし(笑) やってることは極悪でとんでもないんだけど、夫とは尻に敷きつつも仲いいし息子のことも大事に思ってた辺りがなんとも深いキャラだった。
今回、いつも凄かったアクションが更に超絶。どう見ても本人同士でかなり長回しでやってるとこもあったし、アクターさんだけじゃなく役者さんもすごいわこれ。あの牙狼を超えたんじゃないかなー、アクションは。
結局ユキも、ハニーの中で生きていく結末になったか。早見にハニーのことを頼んで、ミキと一緒に消えていくのが切ない……
いきなり14ヶ月前とか言い出してびっくりした、これが第1話前のハニーと早見の出会いなのね。なんでこのタイミングで入れたのかは謎だけど。
ラストのパンサークロー怪人、多分ここでしか使われなかったのにやけに気合入った造型だったなぁ(笑) 早見が頼りなさの消えたハニーの相棒になって、ハニーがミキとユキの動きを繰り出しつつ「愛の戦士、キューティーハニー!」と名乗るのが感慨深い、半年終わった後だと。


【総評】
最初の頃は無駄にハイテンションなお色気ドラマについてけないところもあったけど、シリーズ構成である井上氏お得意の影があるキャラクター、ミキが登場してからどんどん面白くなっていった。
そのミキの『時間切れ』から一気に最終局面に入り、綺麗に終わったストーリー構成がまず秀逸。「井上は投げっ放ししかできない」とか「井上は引き出しが少ない」とかほざいてる奴らに万回でも見せたいくらい(笑) サブ脚本も違和感なくキャラの描き方の幅を広げてて、複数ライターが生きてたと思う。円谷特撮がメインな長谷川圭一氏とアニメ畑な三条陸氏が起用されたのは、やっぱガイキングで作った敏樹コネクションからかなー。
メイン監督が横山誠氏ということで、アクション初め戦闘描写の充実具合も半端なかった。敵幹部にマーク武蔵氏がいるって時点でもうね。
このスタッフとキャストで、是非続編であるキューティーハニー本編*1も作って欲しいなぁと思った良作だった。

*1:という言い方も変だけど。