コードギアス 反逆のルルーシュR2 #18「第二次 トウキョウ 決戦」

……ルルーシュがスザクにかけた『生きろ』ギアスでスザクがフレイヤを撃ち、ルルーシュの一番大事な人だったナナリーが巻き込まれてしまう*1とかなんという皮肉……
この展開でルルーシュを馬鹿だ、愚かだ、自業自得だと断じるのは簡単だけど、『生きろ』ギアスが前回スザクについた嘘のように「俺が生き残るためだけだった」ならまだしも、あくまで無駄に死のうとしてるスザクを救いたいがためのギアスだったのにそれを責める気はさすがに起きない。まあ、当のスザクからは「俺に呪いをかけて信念を捻じ曲げさせた!」って一っ欠片も感謝されてませんでしたがね! ここまで救い甲斐のないキャラもそうそういないだろうなー。
そしてその惨劇を見て、一人笑うシュナイゼル。これで前回手に入れた『ゼロの正体はブリタニアの皇子、ルルーシュ』『ルルーシュは人の意志を奪い従わせる能力を持っている』に加えて、『ゼロは政庁を破壊するために、スザクを操って味方をも巻き添えにフレイヤを撃たせた』という黒の騎士団を切り崩すカードを手に入れたわけで。次回のサブタイが『裏切り』だし、ルルーシュどん底の予感。
朝比奈の言動はなんだかなー。ゼロが胡散臭くて信じられないと言うのは大いにわかる、木下の遺言*2を聞いてその不信が限度を超えたのもわかる。とはいえそれを祖国奪還という重要な戦闘中にまで露にして、あまつさえ戦闘中の藤堂に「木下の証言を聞いてください!」はないだろう。場の空気を読めと、やるなら戦闘後にしろと。
相変わらず無謀に突っ込んで瞬殺だったとはいえ、ゼロを救うために圧倒的に腕も機体性能も差があるラウンズにも果敢に立ち向かう玉城はちょっと見直した。地位が欲しいだけで親友親友言ってるんじゃなかったのね……でも次回真っ先にゼロを見捨てそうだな。
サザーランド・ジークは吹いた。その申し訳程度に付いているサザーランドの頭に意味はあるのかと(笑) ルルーシュに与えられたオレンジという蔑称を忠義の名前と言い切ったり、ジェレミアは本当に格好いいのに。
終盤の展開で霞んだとはいえ、紅蓮聖天八極式のケレン味たっぷりな演出はよかった。真ゲッター1並みの超高機動、遠距離砲撃に加えワイヤーで飛ばすことで応用性の増した輻射波動腕、原理がよくわからない八つ裂き輻射波動輪でまさに八面六臂の大活躍。
そんな紅蓮の噛ませで、ルキアーノ散る。案の定ラウンズ最初の死者になった。最初から最期まで、気持ちいいくらいわかりやすい外道悪役だった。
というわけで、次回『裏切り』。とうとう次回予告すらサボったルルーシュはどうなるか。

*1:九分九厘生きてるととは思うけど。

*2:ギアス嚮団虐殺の告白だろう。