大決戦! 超ウルトラ8兄弟

いやあ、色々あって観に行くのがすごい遅れてしまった。ウルトラファンにあるまじきことだわ。
ネットで批評見てると好意的なものが多かった前作のメビウス&兄弟とは違って結構真っ二つに評価分かれてて、どんなもんなんだろーと思ってたら……あぁー、これは確かに人によってありと思うか絶対受け入れられないかが分かれるわ、特にラスト5分の超展開(笑)
個人的には、なんやねんそれー!って裏拳でツッコミはするけどありだなこーいうのも。最近マニア間じゃやたら忌避されてるけど、ツッコミを入れながら見るのも十分に特撮の楽しみ方の一つだと思うのだ。ツッコミ入れるのに終始して、粗探しとそれを叩くことしかできないようになっちゃもう特撮なんか見るのやめたら?って言いたくなるけどさ。
そんなわけで、前作に負けずとも劣らないお祭映画だった。メビウス&兄弟が『ウルトラ四兄弟への愛と敬意をこれでもかと詰め込んだ映画』なら、今回は『平成三部作への愛とシンパシーを詰め込み、味付けに昭和シリーズ+メビウスを使った映画』だったと思う。特に平成三部作の中ではダントツでダイナが好きな身としては、涙ものの台詞満載でしたのよ。
でもこれ、主題としては結構前作と被ってるのよね。『諦めなければ、信じ続ければきっと夢は叶う』というのは前作の『大切なのは、最後まで決して諦めないこと』『未来を信じる心の強さが、不可能を可能にする』『信じる力が、勇気に変わる』とほぼ同じだし。ダイゴとアスカと我夢に『かつて一度夢から逃げた者』というキャラ付けをすることで、ある程度の差別化はされてたとはいえ。
あとドラマ面を丁寧に描いてた分、肝心のクライマックスの戦闘、特にダンディー4変身後がややあっさりすぎな感はあったけど……ウルトラマンがいることが当たり前な世界だった前作とは違い、ウルトラマンが出ることにじっくり溜めを作らなきゃいけない世界だったから難しいところだなぁ。
前作に比べると観終わった後無条件ですげーすげーおもしれーこれ傑作!とは言えなかったけど、あれから10年経ったダイゴ、アスカ、我夢とそれぞれのパートナー、それに久しぶりの天然ミライ君を見られただけでも価値はあった。特につるの剛士氏、今じゃすっかりヘキサゴンで羞恥心リーダーだけどちゃんとアスカの演技ができてて感動した。


後で話の流れに沿った一口感想も書く、かも。こう言って書けた試しがない気もするが、キニシナイ。