仮面ライダーカブト #1

ついに始まりました、カブト。前々作、前作がどちらも駄目駄目だった*1おかげで期待レベルをかなーり落として見たけど、これなら十分面白い。仮面ライダー生誕35周年番組としての掴みはバッチリですよ。
シブヤ15やサヴァイヴを見てないので米村正二氏の脚本についてはあまりよく知らないけど、今回のを見る限り井上氏に近いんじゃないかなーって感じがすごくする。プロデューサーの意向も大きいんだろうけど、キャラの配置と動かし方や話の流れに似てる部分が多いし。
OPがすごい龍騎や555っぽくなったと思ったら、演出が田崎竜太監督じゃーないですか。この人の演出すごい好きだから、本編にも戻ってきて欲しいなあ……。白倉氏が「555で平成ライダーからは卒業させてあげたい」って言ったとはいえ。
初っ端からワーム登場。予告にあったドッペルゲンガーっていうのは、予想通り今から殺す人と同じ姿に化けてから殺すこと。ドッペルゲンガーに会うと死ぬっていうしなあ。
ゼクトルーパー部隊、細かい作戦行動やモニターに個人の名前が映ってるところが、特殊部隊な感じがしてすごいツボ。まあそういう演出は今回限りだろうけど。成虫どころか蛹にも手も足も出ない感じだったけど、それでよく今まで対ワーム部隊としてやってこれたなあ……。事前情報からは蛹くらいなら集団であたればそんなに苦戦せずに倒せそうな印象があったのに。
加賀美新、まだぺーぺーで熱意だけが空回り気味とはいえ一生懸命さがあって好感度高し。多分ライダーに変身するだろうけど、いっそ啓太郎ポジションを目指してみてもいいんじゃないかなーと思った(笑)
ワーム側も脱皮*2してクロックアップ。知覚できないほど超高速の演出としては555アクセルフォームという偉大すぎる先達がいるけど、さすがに演出がこなれてきてよかった。特にスローの薬莢排出
出たーっ! 天道総司だーっ! 初登場シーンが作務衣+下駄にボウルに入れた豆腐持ちってっ! なんて面白い奴なんだ!(笑) テンパって叫んでるだけの加賀美が何気においしいと思った。
そんな総司は家では妹に優しいいい奴。「学校行くなり仕事するなりすれば?」って言われてちょっと痛そうだ(笑) まあ無職でもしっかり目的を持ってそのために鍛練を積んでるから、定義的にはNEETじゃないけどね。
加賀美はライダーベルトの運び屋に。この本人には知らされない受け渡し方法、なんか裏社会っぽくて好き。どこにワームがいるかわかんないからこんなに警戒してるのね。
天道、言動は傍若無人だけどちゃんとひったくりを退治して財布返したり店員に注意したり、人間はできてるみたいだなあ。きっとおばあちゃんの教育がよかったんだ(笑)
キーマンっぽい日下部ひより登場。なんか感情表現苦手とか機械と話せるとかボクっ子とか違う方面に媚び売りまくりだなあ(笑)
どうやら警察というか国家とZECTは繋がってるみたいで。前作の猛士は秘密主義とってる*3割にはその辺の繋がりが全然描かれなくて不自然だったし、やっぱり一言二言の台詞でもいいんからこういうのはやるべきだよなあ。
加賀美、田所さんから許可を得てベルトを装着。カブトゼクターを召喚! ……したけど、カブトゼクターは思わせぶりな動きをした後に天道の方へ。ひどいなカブトゼクター。変身シークエンスはかっこいいけど、「変身!」って言った後に「Henshin」は正直微妙ー。555や剣と被ってもいいから、「Transformation」とか適当な英単語言わせた方がよかったんじゃー。
カブトクナイガン・ガンモードかっこいいなー、ポインターが付いてるところがツボ。
マスクドフォームで成虫ワームを倒すのはよかった。普通ならボコられてるところで次回へ引きだ(笑) 「おばあちゃんの言ったとおりだ。俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する」と冷静に辺りのガラクタと鏡を撃ち、砂埃と鏡の破片で乱反射させたポインターで動きを見切ってアックスモードで倒す流れは燃えた。何話かに一度でいいから、こういう工夫した戦闘を見たいなあ。
ゼクトルーパーがカブトを取り囲み、田所さんが出てきたところで引き。あ、加賀美はワームの爆風で吹っ飛ばされてその辺で倒れてた
とりあえず、龍騎やアギトに匹敵するいい第1話だった。これなら1年間もう少し期待値を上げて見られるかなー。楽しみ楽しみ。

*1:どっちも後半は多少マシになったけど。

*2:ライダー風に言うとキャストオフ。

*3:その割に完全な部外者の明日夢に機密をべらべら喋ったりしてたけど。