ウルトラマンメビウス #17「誓いのフォーメーション」

やばい、ラストで泣いた。これはもう、『ウルトラマンヒカリ』の最終回と言っても過言じゃないほどの出来。最近のメビウスはドラマも特撮も熱すぎる、素晴らしい。今回も80ネタだけじゃなく、セブンや帰マンのネタも使った素晴らしい話だった。これの出来が微妙だなんて、とんでもない話ですよまったく(何)
サラマンドラ登場。前回と色が違うのは、ゴルゴン星人が地球侵入時に予備として保管してた個体だからとか。ミライが「あれは地球の怪獣じゃない!」って言ったり、設定に隙が無いなー。過去作品のことをきちんと理解して作ってることがわかって、嬉しい。
「ヒカリさえいれば、GUYSどころかメビウスまでいらない」 ヒカリは純粋に地球を愛し、地球のことが心配で残って戦ってくれてるんだけど、リュウにはそれが納得できないかー。隊長が教えてくれた言葉を隊長のせいで実現できないっていう葛藤もあったんだろうなぁ。
直接名前は出さなかったけどキリヤマ隊長に言及してくれたのが嬉しかった。トリヤマ補佐官くらいの歳なら知っててもおかしくないよなぁ、確かに。リュウに押されて「……そういうことだぞ、マル!」「はぁ?」には吹いたけど(笑)
GUYSの総力を挙げた、サラマンドラとの決戦。正直ここだけでも燃えた。3機同時メテオール発動→スパイラルウォールで攻撃を防ぐ→ブリンガーファンで吹き飛ばして隙を作る→スペシウム弾頭弾全弾発射で殲滅の流れが素晴らしすぎる。GUYSが強いのって、隊員の特殊能力やメテオールのおかげだけじゃなくチームワークのよさもあるよなぁ。
「まだGUYSは限界まで戦ってない。だからウルトラマンは手を出さなくてもいい」 これまた熱い。メビウスはよくてもリュウだけは嫌い、萎えるって人も多いみたいだけど、やっぱりリュウはストーリーの中心にいる不可欠な人物だと思う。理想だけは高くて追いつけなかったりすぐに調子に乗ったりするけど、それでもその熱い思いは見てて気持ちのいいものがある。
必殺のフォーメーション・ヤマトでサラマンドラの再生細胞を破壊! BGMも80で使われたものだし、失敗→結局ウルトラマン80が全部解決だったUGMの雪辱戦でもあったんだなぁ。そしてGUYSの後に続くはウルトラマンだ!
メビウスにナイトブレスを託し、光の国へ帰るヒカリ。あー、やっぱり郷さんとか北斗と同じでセリザワと分離は無しか。ミライはともかくサコミズ隊長とも目を合わせたのは、GUYS隊長として後を託したのか、それとも……
リュウ「お前なんかもう帰ってくんなー! ウルトラ五つの誓い! ひとーつ!」
ミライ「……っ、腹ぺこのまま学校へ行かぬこと!」
リュウ「ひとーつ!」
ジョージ「天気のいい日に布団を干すこと!」
リュウ「ひとーつ!」
マリナ「道を歩く時には車に気を付けること!」
リュウ「ひとーつ!」
テッペイ「他人の力を頼りにしないこと!」
リュウ「ひとーつ!」
コノミ「土の上を裸足で走り回って遊ぶこと!」
リュウ「聞こえるかー! ちゃんと言うんだぜ! ウルトラマンの言葉は、ちゃんと伝わってるってなー!」

はすっごく胸にぐっときた、涙出てきた。帰マンがこのこと聞いたら、きっとすっごく喜んでくれると思う。自分の言葉が地球の若者の指針として残り続けてるんだもん。……でもこの頃帰マンって郷さんの姿で神戸でレーシングチーム経営してて光の国にはいないんだよなぁ(笑)
そしてそして、リュウ「サコミズさん……サコミズ、隊長!」でもううるうるですよ。ここでこのイベントを持ってくるのは上手すぎる。涙腺刺激されまくり。
今回、過去の作品から色んなものが受け継がれてると感じた。キリヤマ隊長からセリザワへ、そしてリュウ「地球は我々人類、自らの手で守り抜けなければならない」という信念が、矢和猛と大山キャップからセリザワへ、そしてGUYSへ『フォーメーション・ヤマト』が、そして郷秀樹から次郎君に伝えられ、そこからGUYS隊員にまで受け継がれたウルトラ五つの誓い。気付いただけでもこれだけあった。こういうのをあざといとか言う人もいるんだろうけど、わたしは大好きだ。再放送とはいえウルトラで育った人間の一人として、胸が熱くなる。
次回は第18話、新武器はブレスレットということで登場怪獣はベムスター 着ぐるみが本当によく出来てるなー、改造ベムスターは実に酷いもんだったけど(笑)*1 今回の最終回をやっちゃったみたいなストーリーといい、スタッフのウルトラシリーズへの愛と敬意と本気度を感じる。低空を横滑りみたいに飛ぶベムスターとか、特撮も楽しみだ。

*1:あれはあれで話の中ではいい味出してて好きなんだけどね。単純に着ぐるみの出来で見るとぐっでんぐでんでしょ。眼も死んでるし。まあ二代目怪獣は大半がウワナニヲスルヤメテトメテ