仮面ライダーカブト #30

あ、あれ〜? 前編がいい感じに飛ばしてた割にはなんかえらくふつーというか、無難な感じに収まっちゃったなー。ちょっと期待外れだこりゃ。天道の料理を食べた途端に背景が砕石場になって大爆発が起きて吹っ飛んでく加賀美父、くらいやってくれると思ったのになー……さすがに本田博太郎氏にそこまではやらせられなかったか、天使ルックは気に入ってくれたみたいだけど(笑)
そんな中で田所さんが一人光ってた、それはもう眩しいくらい。「人間業じゃない〜!」のイカれた演技なんか特に。実家は代々続く蕎麦屋らしいけど、あんな店主も店主の兄も客もヤクザみたいな奴ばかりな店に果たして一般客は来てるんだろうか、加賀美がおもいっきしオーバーアクションでビビってたし岬さんも引いてたぞ(笑) 「ぅ俺が相手だぁ!」「長年封印していた田所家伝来の包丁を、まさか再び手に取ろうとは……ハァッ、錆びてるぅ……ッ!?」にはお腹抱えて笑った、おかしすぎるわこの人。そして加賀美父の手振りも地味に笑えた、なんなんだこの不思議時空はっ!(笑)
「白包丁も黒包丁も関係ない」って結局そんなオチー!? いや落としどころとしては妥当なんだけど、なんか釈然としないなぁ(笑) 白包丁で黒包丁の稲光がスゥーッと消えて太陽の光が差し込む……くらい見たかったというか……自信満々に「よかったら、使ってくれ」と研ぎ終わった田所家伝来の包丁差し出す田所さんが面白かったから、まあいいっちゃーいいんだけどさー(笑)
蟹御前がもっとしっかり生簀の手綱取ってれば、ZECTや要人に接近して乗っ取ることもできたのに……いや生簀に擬態した時点でそれは無理か……。ともあれ蚊ワームは劇場版の使い回しかな、鳴き声がブーブーブーブーやかましかったし。蚊+バンパイアみたいなデザインはなかなかいいけど、所詮カブトの前に武力で立ち塞がった時点で運命は決まってたね
そんなある意味世界の命運を賭けた料理対決は置いといて、神代の自分と似た境遇やミサキーヌへの真摯な思いを理解しつつもその正体を知ってしまって揺れる加賀美。スコルピオワームを庇い、久しぶりに天道を本気で殴るところに燃えた、天道も驚いてたし。何度挫けても何度裏切られても、たとえ命を失うことになっても己の信念を変えずに突っ走るのが加賀美新。そのある意味甘い考えを貫いてくれたのがよかった。そして初のカブト対ガタックで引き。うおー、これは気になるぞー、どーせ次回冒頭でなし崩し的に終わるとはわかってるけど
次回は話も本筋に戻って。とりあえず色々気になるところは多かったけど、何より衝撃的だったのがちらっと出てきたワーム。OPやラストカットで印象的に出てくる羽を持つそのワームの正体は……予告を見るに、どうもひよりみたいで。天道の「俺はワームには非情に徹する」という台詞が残酷な響きを感じさせつつ次回を待て!