ウルトラマンメビウス ＃22「日々の未来」

あー、いい話だったー。過去にこれほど『地球人に変身したウルトラマン』という存在について描いたのがあっただろうか。ほんとにメビウスって、過去のウルトラから拾い上げたいいところを上手い具合に料理して非常に面白く仕上げてると思う。そして地球に潜んでいたボガール種が全滅したことで、地球怪獣編は一旦終わって次々回からのヤプール復活編に繋ぐわけだ*1。この辺のシリーズ構成も上手い。赤星政尚氏、なかなか侮れない脚本家だ。
レッサーボガールの口ぼかーんは知っててもなかなか衝撃的だった(笑)　思い切ったデザインで非常によかったと思う。翼が口なボガールも異質で面白かったけど、食欲！という意味ではレッサーボガールの勝ちだなぁ。
「ミライ、畳の縁は踏まない」でちょっと吹いた(笑)
ヒロトの最期は、直前のやり取りや時計に刻まれた銘もあってなかなか切なかった。地球での友達を作りたいっていう願いがミライに受け継がれて、それをバン船長が見届けるので感動。ほんとに今回はストーリー運びが秀逸だ。火星にナメゴンとかさりげないネタもあったし(笑)
あー、予告の会話はミライが地球に来てすぐのものだったのか。畳に体育座りですごい得意そうな顔のミライが、決して悪意は無いんだけど地球人の感情には疎い感じが出てて非常に秀逸な演出だった。わざとぎこちない演技してた五十嵐隼人氏もGJ、きちんとヒロトとミライも演じ分けてたし。そしてサコミズ隊長は総監ではあってもただの人間な気もしてきたなぁ……ミライの正体を知っている件については、今回バン船長からミライを預かった時に事情を聞いたからっていうことにもできるし。「キャプテンサコミズ、いや今は……」の後はサコミズ総監、で決まりだろうなぁ（笑）
ヒビノミライの由来は、「君のこの星での、日々の未来に幸あらんことを」かぁ……深い言葉だ。
レッサーボガールはウルトラゾーンから付いてきたんじゃなくて、最初から地球にもいたのね。それをボガールモンスを倒した以降も怪獣が出現する理由にするのは上手い。生身メビュームスラッシュは格好よかった、ああいう芸当もできるんだなー。そして変身中に攻撃してくるレッサーボガールに吹いた。知能が低いとお約束すら通じないのか(笑)
「GUYS、サリーゴー！」や「メテオール解禁！」が言えない補佐官は実にかわいそうだ（笑）
ガンウィンガー救出が、ヒロトを救えなかったことと重なって熱い！　メビウスを信じて頷くリュウもいいなぁ。
窮地に陥ったメビウスを救うために、ガンフェニックス・ストライカーのメテオール解禁！　インヴィジブル・フェニックス発動！　それどこの科学忍法火の鳥？って感じだったけど非常に燃えた、格好よかった！　そこら辺の怪獣程度なら瞬殺できそうな勢いの爆発起きてたし。そして久しぶりな気がするメビュームシュートでとどめか。
コノミ、そこは突き飛ばさずに抱き合ってやれよ……(笑)　補佐官が「これでもう怪獣は出ないんだな〜！」って喜んでたけど、どっこい怪獣死すとも超獣は死せず、なのでした。
「俺達の翼でしょ〜」と拗ねるけどカレーで立ち直るミライ……ほんとにカレー好きになったんだな、わたしも好きだけどっ(何)
次回はマリナ話。太田愛氏お得意の、ファンタジックで切ないお話かな。『少年宇宙人』や『遠い町ウクバール』が大好きなだけに次回も楽しみ。クロノームはペドレオンの改造なのが丸わかりだけど、ウミウシっぽさはすっごく出てると思う、海辺にいそうだし(笑)

*1:次回のクロノームは普通の怪獣っぽいけど、時間軸の狭間に存在する怪獣だからボガール以前にいたものが今現れても不思議じゃないってことだと思う。