ウルトラマンメビウス #24「復活のヤプール」

アバンからタロウ&ゾフィー登場、GUYS市民感謝祭、ヤプールの暗躍にバキシム登場と盛りだくさんすぎてお腹いっぱいな話だった。劇場版観に行った直後にこれ見られた人はほんと幸せだなぁ。流れに食われてバキシムが割とあっさりやられたのは残念といえば残念だけど、ジョージとマリナの決死の援護が入るまでは完勝ムードだったしそもそもバキシムってエースの時もそんな強い超獣じゃなかったしなぁ。むしろ切り札の頭ミサイルを直撃させられただけありがたいと思わないと(笑)
タロウの声は、ウルトラマン物語や劇場版と同じ石丸博也氏。いつまでもジャッキーの吹き替えや兜光児で頑張ってるから若声な印象があるけど、ホントはジノベゼや葉月博士や今回みたいな貫禄ある声なんだろうなぁ、今は。そしてゾフィーなに余計なことしてんねん、師弟タッグめちゃくちゃ見たかったのに*1
マルはさすがに人を乗せるのが上手いな、トリヤマ補佐官相手に慣れてるから(笑)
市民感謝祭は実に楽しかった、ホントにやってたらたとえ東京へでも行って参加したいくらい。コノミに仕込まれたのか芸をするリムとかシルバーシャークG起動装置やガンフェニックスのコックピットの展示とかGUYSランチの試食とかCD・DVD販売も本当にありそうで実にらしかったけど、やっぱリュウとミライによるウルトラ五つの誓いがよかった。郷さんから受け継がれていったように、今度はこの時の子供達が誰かにウルトラ五つの誓いを伝えていくのかなぁ……と考えると無性に心にくる。そしてウルトラホーク1号・3号とジェットビートルによる航空ショー! これ整備したのは絶対アライソさんだなー(笑)
おお、なんだか今日はリュウが大人だ。ミライの滝涙には吹いた、やりすぎだ!(笑) そしてヤプールによる陰湿な攻撃の第一歩。個人的にはこういう周囲の人間を利用した攻撃はゼラン星人の印象が強いんだけど、ヤプールもいかにも好きそうではある。「ヤプールは僕と兄さん達が倒したはずだ!」って台詞はいいね、公開初日に劇場版を観に行った人へのサービスだ。
そして予告通り、赤い雨が降る。洗濯物が血が飛び散ったように汚れ、子供が道路に描いていた*2ウルトラマンの落書きが赤く染まっていくのは予告で見てたけどショッキングな映像だった。
コーヒー豆を手にとって、いかにもサコミズ隊長が言いそうなことを言って補佐官を黙らせるリュウはいいね。今回、ミライの話だったけどリュウの描写もよかったと思う。まあミライとリュウって第1話冒頭からの切り離せないセットのようなものだけど。
夜空を割って、バキシム出現! いやー、昔の描写はそのままに、技術だけ上げたのが素晴らしい。バキシムの眼がターゲットスコープ状なのが生物兵器らしくて秀逸。後にヤプールが直接乗り込んで動かしてたし。
リュウの能面は実にQ歯科医院。つかこれ今見ても怖いなぁ。小さい頃見てたら確実にトラウマものだ。
「俺達二人、人に言えない秘密があるんだ」でめちゃくちゃ反応してるコノミに吹いた。前もマリナのツーリングで相手とかデートかどうかとかやたら気にしてたし、意外とそういう方面には聡いみたいで(笑) 逆にマリナはなんで騒いでるのか理解できない感じだったのが芸コマ。
しっかし、この濃い話にGUYSタフブックの販促まで入れなきゃいけないとは脚本も演出も大変だ。ファイヤーウィンダムの元データがゼットンパンドン・ブラックエンドだったのには驚愕。そしてこの3体のデータを元にしても押されてしまうバードンの強さにもっと驚愕。
勝手にメテオールを発動させる細工をして、更にそれでミライを疑わせるヤプール。上手いのは、ヤプールが言った「ミライは宇宙人で、何かを隠している」決して嘘ではないこと。たとえヤプールの策略とわかっていても、誠実なミライの性格ならばそれを指摘されただけで精神的ダメージを受けるし、万が一潔白を晴らすためにあそこで正体をばらしたとしてもそれはヤプールの言葉を肯定することになる。エースの最終回で、サイモン星人に化けてやったのと同じ手なわけだ。このどちらに転んでも結局最善の解決法というものがない陰湿さはさすがヤプール、さすがネクサス序盤を書いた長谷川圭一氏(何)
サコミズ隊長、格好よすぎ。お前こそいったいだれなんだって感じだ(笑) 総本部への出張で不在の時に光の国にゾフィーがいる……というのは、うーむ、ミスリードかそのまんまなのか。まだまだ引っ張るだろうなぁ、この関係は。
バキシム、青空を割って出現! ロケとの違和感をなくすためのオープンセットが素晴らしい。割った空からよっこいせって感じで飛び出してくるのはちょっと笑ったけど、やたら重量感のある演出がされていてよかった。今回も陽動+防衛チーム基地への襲撃っていう作戦の根本は同じなのもいいね。
撃てば友のリュウが死ぬ、撃たなければジョージやマリナやフェニックスネストの人が大勢死ぬ、決断せずヤプールが起爆スイッチを押さなくてもバキシムがフェニックスネストを壊滅させる。こちらもどう転んでもミライへのダメージは大きい、実に陰湿なやり口。でも、そういう卑劣な手段はいつも人の絆に敗れるのがお約束なわけで。撃たれながらも必死でウルトラ五つの誓いを叫ぶミライにはぐっときた、やはりこの2人の絆といえばこれだよなぁ。ヤプールが陳腐なお守りオチに引っかかったのが不満っていうのもあるだろうけど、人の信頼を理解できない異次元人の策略に人間同士の信頼が勝ったと思うとなかなかいいと思う。「俺の心の炎を撃て」=「メモリーディスプレイを撃って俺を殺したと勘違いさせろ」ってことだろうし。
バキシムの火炎放射がやたら強そうになっててちょっと吹いた。背中の電飾まで再現してるのは、さすが凝り性のメビウススタッフ。そして角ミサイルにはそういう使い方があったかー! 技の溜めを狙って対空攻撃に使うとは、まさか火炎放射も全部この攻撃のための布石か(笑)
窮地に陥ったメビウスを救うため、ジョージとマリナがマニュアル照準で決死のアタック! ヤプールのもう一つの誤算は、防衛チームの戦力がエースの時代とは比較にならないくらい上がっていたことか。まさかカトンボくらいの認識な戦闘機の攻撃が、お手製の超獣を大きく怯ませる威力があるとは思ってなかっただろう(笑) エース1人で勝った昔とは違い、メビウス+GUYSで勝ったという演出にしたのはメビウスらしい。
次回は影丸茂樹氏と並んで平成ウルトラではお馴染みな、石橋けい氏の登場。ジョージと一目見た時から意気投合……ってことは変人なのは火を見るよりも明らかなわけで(笑) エース序盤の強敵だったドラゴリーも登場し、ますますヤプールの攻撃も激化してきてどうなるメビウス、どうなるGUYS! さて、次回までに劇場版観に行くぞ!

*1:少年誌にこの先ありそうなことも書いてたけど。

*2:どうでもいいけど、最近こんなことする子いるんだろうか。