ウルトラマンメビウス #35「群青の光と影」

あーなるほど、ヒカリのボディカラーである群青の、光=ヒカリで影=ババルウ星人なのか。それ+青いウルトラマンという珍しい存在が地球に来るという意味を盛り込んでて、なかなか深いサブタイだ。
ババルウ星人とにかくうざったかった清川元夢氏のいやらしさが滲み出る演技と前髪をかき上げる癖があぁうざったいうざったい(笑) 暗黒宇宙の支配者っつー壮大な肩書きの割には手口がセコくて、化けの皮剥がれるとてんで弱いのもレオの時と同じだ。あのまま地球から去っとけばヒカリの疑いは永遠に晴れなくて勝てたのに、わざわざ出てきちゃう小者っぷりがたまらない(何)
ヒカリが疑いを晴らしたいと願う理由が、自分や地球のためだけじゃなくこれから後に地球を訪れる青いウルトラマンのためというのが泣ける。何気に人種問題も裏のテーマにあるような。そして、これから先地球とウルトラの星が真の友好を結んでいくという暗示にも感じた。『ウルトラマン』とはただM78星雲光の国出身の宇宙人というだけじゃなく、他者のためにその身を投げ出して戦うことで得た信頼と共に得られる称号というのが深い。
はいメビウスブレイブの出番しゅーりょー。最後の出番は前回のリフレクト星人に破られたとこか……(笑)
『地球人と共に戦うウルトラマン』『正体がばれているウルトラマン』ということでミライがらしくなく熱くなってたのに対して、セリザワを信じているからこそ冷静なリュウもよかった。
あー、今のセリザワはもう人間だった頃のセリザワじゃないってはっきり言ったなー。思えば郷さんも北斗も光太郎も、ウルトラマンに憑依された地球人だったのに最後にはウルトラマン本人になってしまってたからなー。
特撮面でも、豪快にセット破壊してたり気合入ってたなー。序盤に節約した分これからガンガン派手にしてくのかな、フェミゴンの話もコンビナートのセットや火がすごかったし。
おおおおおっ、『Rediance〜ウルトラマンヒカリのテーマ〜』がかかると予測してたけど、まさか『誓いを君に』がくるとは!! これも熱い歌なんだよなー、「選ばれし者は命果てるまで名も無き戦士のままで この星に新たな歴史を刻め」という歌詞が熱くて泣ける。
アーブギア召喚にはメラ燃え。「俺は一人じゃない!」という言葉は、もちろんリュウ達のことも指してるけどヒカリサーガ3を見てれば惑星アーブと共に戦うということも表しているのが芸コマ。
ツルギ時代にはあんなに打たれ弱かったのに、真のツルギになると硬すぎ!(笑) 武器でガンガン殴ってるのに全然効かなくて、「え、なんで?」って感じで武器を見るババルウ星人に笑った。割とあっさり決着付けちゃったのがちょびっと不満かなー、ここはやっぱりレオのようにババルウ星人をボコりにボコり倒した後でとどめ刺して欲しかった。
あー、このまま地球に残留すると思ったら帰っちゃうのか。また戻ってきたら、是非とも対ボガールモンス戦や対ディノゾールリバース戦の時のような燃えるコンビバトルを見せて欲しい。
次回は『ミライの妹』。ミライが『兄弟』という言葉に感じる特別な感慨とは、やっぱり『ウルトラ兄弟』に対する憧れなんだろうなぁ。「優しさを失わないでくれ。弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえその気持ちが何百回裏切られようと」というウルトラマンA最終回の名台詞が。サコミズ隊長あんたホントに何者なんだ(笑) アンゲロスはカコの悪戯と思わせておいて、ミライ達が信じて信じ抜いて結局違う奴の仕業であることが明らかになるって感じなのかなー。


ウルトラマンメビウス ソングコレクション

ウルトラマンメビウス ソングコレクション

今回ヒカリ&ツルギの復活を飾った、『誓いを君に』が収録された一枚。他にもヒカリ初登場を盛り上げた『Rediance〜ウルトラマンヒカリのテーマ〜』や、メビウスウルトラ兄弟のメインテーマを歌にした『HEROES』や第17話にてかかった『スクランブル2006』が収録されている名盤なので是非!