仮面ライダーキバ #6「リプレイ 人間はみんな音楽」

サブタイ通り、音也の言動を軸に過去と現在で同じことが繰り返されていく、まさに『リプレイ』な話だった。今までの話よりもわかりやすく過去と現在が繋がっていて、見応えがあって面白い。ようやく本格的にエンジンかかってきたかな? この手のが面白くなるのはレギュラーキャラの紹介と背景描写が終わってからなので、もう少しかかりそうだけど。
名護さんの仮面ライダーイクサはお預け。渡の名護さんがちょっと目を離した隙に消えちゃった素早さと、「キバを、怪物を見なかったか」と言われて即行自分を指差す素直さに吹いた。名護さんもあっさり「ふざけてるんじゃない」で流すな(笑) まあ視聴者と違って普段の渡しか知らない上に、名護さんにとっての渡って『頼りなくて駄目な奴だから気にかけてる』程度の存在だから信じないのも仕方ないか。
『人類の天敵・ファンガイアを倒す素晴らしき青空の会』ってネーミングに嶋さんのセンスを見た。
スパイダーファンガイア人間態が気持ち悪すぎる件について(褒めてます)。こいつだけキューティーハニー THE LIVEのキャラだよ! 22年前と今とで、言動が全く変わってないのが空恐ろしい。「結婚式を挙げよ〜!」が耳から離れません。
ゆりと恵の居場所を突き止めた方法が、音也は次狼の鼻のおかげ、渡はスパイダーを出し抜いて恵をものにしたいシープファンガイアに案内されてって……も、もうちょっと自分の力で何とか……(笑)
サブタイにもなっている、音也の『人間はみんな音楽』という言葉。ゆりから恵に伝えられて恵の戦う拠り所になって、恵から音也の息子である渡に伝えられていく構成がお見事。それだけじゃなく、ゆりが音也への認識をやや改めるきっかけになって、前回かけられた「なんでキバとして戦うのか?」という問いに対する一つの答えになっているのも上手い。音也とゆりがロープを切るために使って捨てたペンダントを、恵が拾って同じ用途に使うというのもいいなー、過去と現在を同時進行で描くなら、こういうのが見たかったんだ。
次狼ことガルル、ついに変身! ファンガイアとは違う種族という設定が、変身の時首から顔にかけて出るステンドグラス模様がないというビジュアル面でも表現されてたのがいい。しかしこの『人間とは違うモンスターだけどファンガイアではない』って設定、ややこしくて一応仮にも子供番組の皮を被った仮面ライダーでやるのはどうなんだろう。
スパイダーは過去ではガルルにやられかけて逃走、現代ではシープに銃撃されて逃走。第1話冒頭でもゆりに圧倒されてたし*1戦闘能力は高くない見たいね。公式にも書いてる『自らが生き残るためにはどんな手段も利用する』狡賢さが売りか。ガルルに足掴まれてひたすら地面に叩き付けられてる絵には笑った。
ガルルフォームでも敵わないスピードのシープに、バッシャーフォームで対抗! フォームチェンジにドラマがないのが物足りないけど、考えてみればガルルバッシャードッガがキャッスルドランに閉じ込めたモンスターということは先代である音也も当然その力を使ってたわけで、それぞれどんな能力があるのかとかはキバットから説明されて渡も知ってて当然なんだな。第1話が初変身じゃなかったみたいだし。
相手が銃弾でも追いつけないくらい高速移動してるということで、即行必殺技のバッシャー・アクアトルネード。他フォームと同じく夜にする上に水を召喚するのが、なかなかケレン味効いてて格好いい。ただの誘導エネルギー弾じゃなく、当たって固まった相手を「ふんっ」って突いてとどめ刺すのが面白かった。実に邪魔する奴は指先一つでダウンさ
ゆりが音也を、恵が渡を少し見直し、渡も一歩成長できて万々歳……あれ、そういえば名護さんなにやってたんだろ

*1:現在、唯一ファンガイアハンターに圧倒されてたファンガイア!(笑)