ケータイ捜査官7 #1「ケータイ、歩く!?」

あえてこれは特撮じゃなく、ドラマで括ってみる。情報は主に特撮専門誌に載ってるけど、D×Dも宇宙船で紹介されたことあるし問題ないよね。
期待通りの、かつて土9枠でやってたサイコメトラーEIJIやD×DっぽいジュブナイルSFドラマだった。かつてこれ系のドラマが大好きだった身にとって、今こういうドラマが出てきたのは嬉しいなぁ。
冒頭いきなり、サイバー犯罪とそれを解決する滝本&セブンの活躍を描いたのはよかった、これで一気に引き込まれるし。劇団ひとり氏のイカれる寸前な犯罪者演技は上手すぎる(笑)
主役のケータは、根暗かと思ったら家出したり滝本の代行を買って出る行動力もあったりでなかなかいいキャラしてる。殴られようと蹴られようと、文字通り体を張って犯罪者を止めるヘタレじゃないとこも見せたし。
ドラマの要であるセブンのキャラ立ては、1話で大成功だなぁ。登場していきなり滝本にくどくどと小言をかまして、「なんだそれ、嫌味か? 誰に教わったんだ」「残念ながらバディ、君からだ」とかCMでも使われてる「携帯は投げるものではなーい!」とか愛嬌があっていい。高度なハッキング能力を持つけど、その間動けなくなるからバディがサポートしなきゃいけないっていう設定も上手いなぁ、人と携帯がまさに“相棒”なわけで。
敵のゼロワンも悪に手を貸すが独自の哲学を持っているケータイロボというキャラと、「るるるるーるるるーるるるー」「お前は圏外だ」インパクト十分。「お前は圏外だ」はいい煽り文句だ(笑)

滝本は事前情報じゃメイン人物と紹介されてたし、雑誌情報を見ても『重傷を負う』としか書いてなかったからラストのあれは引っ掛けだろうと思ってたら、ほんとに死んじゃってびっくりした。いいキャラだったし病床からケータにアドバイスしたりする役割でいて欲しかった……と思ったけど、それだとケータはずっと『滝本の代行』止まりでセブンと真のバディになれないからここで完全に退場させなきゃいけなかったのかぁ。
丸一年サイバー犯罪とゼロワンの話で引っ張るのはだれそうだけど、三池崇史監督が話の幅は広く取るって言ってるからそれは杞憂かな。今のところ明らかになってる監督はみんな実力派揃い*1だし、期待期待。

*1:個人的には押井守監督はちょっと不安なのだけどもー。