『相棒〜警視庁ふたりだけの特命係』season7 #1「還流〜密室の昏迷」 #2「還流〜悪意の不在」

正直劇場版のせいで今後の相棒に不安がなかったと言えば嘘になるんだけど、うん、いつもの相棒だった。まさに、悪意の不在が悪意を生んで引き起こした悲劇。
誰も悪くない……と言うには、瀬戸内は援助を素早く必要な人に行き渡らせるためとはいえ横領していたし、兼高は相手が不正を行っていたとはいえ恐喝するしで、両者共に手放しで褒めたり同情はできない行動をしていたのが重い。こういう時、一貫して『たとえ理想は素晴らしくても、手段が間違っていれば意味はない』という態度を取ってる右京さんが安心感を与えてくれるんだけども……
任意で引っ張ってる被疑者にわざと暴行し、内村刑事部長を「このままじゃ帰ると言い出すかもしれないし、怪我させたまま帰すと問題になりますよ」と暗に脅迫することで見事逮捕&自分達はお咎めなしにしちゃった伊丹と三浦が黒い。黒くて素晴らしい。
大河内監察官に呼び出されて特命との関係を糾されても、「暇潰しを装って監視している」「それでも暴走を止められなくて遺憾」といけしゃあしゃあと述べて裏で舌出してる角田課長も素晴らしい。この人やっぱ地味に大物だわ、暇か?だけじゃなく。